
龍力
フラッグシップは、本田眞一郎社長が40年前につくった「米のささやき」だ。世の中がまだ級別制度だった頃に、特A地区の山田錦だけでつくった大吟醸である。当時、日本酒はお燗して飲むのが普通だったため、「冷やして飲んでください」などの説明書きが必要だった。華やかな香りの中に、米の甘みや旨味がしっかりと広がって、現代の軽くフルーティーな大吟醸と違い、ひじょうに古典的な味わいが感じられる。そのDNAは今、専務の本田龍祐さんに受け継がれている。彼がつくった「ドラゴンシリーズ」は、冷酒の青、辛口の黒、フルーティーな紫など、ラベルからもわかりやすい。青の大吟醸はアル添用のアルコールまで自社製。アルコール度が15度なのに、香りと味わいが濃厚で、そのうえスッキリとキレるという三拍子揃った酒に仕上がっている。




