
黒松白鹿
がっちりとした濃醇辛口で‟男酒”と呼ばれる灘の酒の中では、銘柄通り白鹿の容姿にも似てすらりとしてやわらかい、スマートな飲み口の酒質に特徴がある。現在製造設備は、灘五郷・西宮郷の中心に平成5年(1993年)竣工した近代的な「六光蔵」に集約されているが、かつては50以上の酒蔵を抱え明治時代出荷量で1位を誇った時期もあった。江戸に酒を送る際に樽廻船を仕立てていた経緯から海運業にも進出し、海外輸出を積極的に行なうきっかけにもなっている。そのほか都ホテルや甲陽学院等の創設にも携わるなど、関西経済の発展にも大きく寄与してきた、灘を代表する名門蔵である。 阪神大震災では文化的価値のある古い酒蔵等が倒壊し大きな被害を被ったが、運営する「酒ミュージアム・白鹿記念酒造博物館」は博物館法に規定され登録を受けた、数少ない本格的な日本酒の博物館となっている(全国的に多いのは、博物館と名乗れない‟資料館”である)。資料、文献等を展示する「記念館」と、古い酒造道具等を陳列する「酒蔵館」の2棟に分かれ、隣接してショップ、レストラン「白鹿クラシックス」もある。







