
常きげん
米の栽培、原料の選別から仕込、貯蔵、出荷に至るまで丁寧におこなってきた鹿野酒造に1998年(平成10年)、のちに「現代の名工」となる農口尚彦杜氏が加わったことでさらに品質が向上し、山廃造りに定評のある蔵となった。できあがった酒は、美しい山吹色で独特の酸味をもち、味わいのコシとコクが強く、鋭いキレ味が特徴だ。和食、洋食ともに料理とよく合うため、道場六三郎さんをはじめとする多くの料理人から愛されている。 また評価を受けているのは山廃だけでなく、「純米大吟醸 Kiss Of Fire」は2016年パーカーポイントで93ポイントを獲得、ノーベル賞ナイトキャップ・パーティではドンペリニヨンやモエなどと並んで採用された。ルイ・ヴィトン・グループが「神業が生んだ究極の酒」と称賛した、世界が認めた名誉ある酒だ。鹿野酒造のモットーは「人、米、水へのこだわり」。「白水の井戸」から湧き出る清水を使用し、少量ながらも米を自社栽培して酒造りを行なう。米を理解することは良質な酒造りに繋がる。2012年(平成24年)に農口杜氏が退職した後も、農口流を受け継ぐ若い蔵人たちによって一流の酒はそのままに守られている。


