
十九
信州新町で文政年間から酒造りを続けてきた尾澤酒造場。年間生産量わずか70石。全国でも最も小規模な酒蔵のひとつに数えられる。地元では「美寿々錦」銘の地酒で親しまれてきたが、日本酒需要の低迷により、平成10年に一度は休造。蔵元夫人の尾澤美由紀さんが復活を期して酒米の栽培に取り組み、技術指導を受けながら試験醸造を重ね、3年後に八代目蔵元として杜氏も兼ね、自身の手がける「十九」ブランドを立ち上げた経緯がある。 印象的な「十九」のネーミングは、いまだ造り手としては一人前(二十歳)の手前にあり、酒造りに終わりはないとする女性杜氏の思いを映したもの。しかし、長野県産の酒米「金紋錦」や「美山錦」で醸すレギュラーシリーズは、ジューシーでふくよかな甘味と酸のバランスがとれた味わい、 小さな蔵のストーリーにも注目が集まり、初リリースから大人気に。定番酒以外にも小仕込みの強みを生かした多彩なバリエーションの限定酒や季節酒があり、そのポップなラベルデザインを楽しみにする女性ファンも多い。



