
ゆきのまゆ
新潟県津南町の豪雪地帯に位置する苗場酒造が手掛ける「ゆきのまゆ」は、その名の通り、雪の繭玉を思わせる繊細でフレッシュな日本酒だ。この銘柄名は、湿気を多く含む津南町の雪が石の上に丸く積もる様子が繭玉のように見えることから、「雪繭」と呼ばれる地域の風景に由来している。ひらがな表記により、雪の丸みや柔らかさを表現し、袋搾り特有のうす濁りが口の中で溶ける様子や、繭玉のようなしっかりとした味わいを醸し出す意図が込められている。苗場酒造は1907年に創業、日本百名山の一つである苗場山の麓である新潟県津南町に位置し、苗場山から生み出される清冽な伏流水を豊富に使用している。2024年10月1日、「醸す森」から「ゆきのまゆ」へとリブランドされ、さらに魅力を増した。「ゆきのまゆ」は、一段仕込み、袋搾り、無濾過生原酒といった手間とコストを惜しまない製法で造られている。洗米、麹、仕込み、上槽のほとんどを手作業で行い、繊細かつ優雅な味わいを追求している。その結果、濃厚な甘みと旨味、そして口に含んだ後に広がる爽快な微炭酸が特徴となっている。「ゆきのまゆ 純米吟醸」は、洋梨やライチを思わせる甘い香りと、キュッと引き締まる酸味が特長だ。食前酒として楽しむのはもちろん、ピザやパテ・ド・カンパーニュなどの料理とも相性が良い。一方、「ゆきのまゆ 純米大吟醸」は、巨峰やパイナップルのような甘い香りと、ヨーグルトのような酸味が際立つ。おちょこで飲むとより甘く感じられ、ワイングラスで飲むとフルーティーな香りと輝きのある甘味を楽しめる。新潟の豊かな自然と伝統が育んだ「ゆきのまゆ」は、その独自の製法と味わいで、日本酒の新たな魅力を感じさせてくれる逸品だ。





