
緑川
明治17年(1884)に新潟の旧小出市街で創業し、良水を求めて1990年、現在の青島地区に移転。5代目蔵元の大平俊治氏は、気候の変化に影響されない温度管理と「酒造りの半分は掃除と洗い物」と言われる酒蔵の構造や機能に注力し、清潔第一の仕込み蔵を構えた。 原料米は、先代が種もみから復活させ、地元小出地区で栽培する「北陸12号」ほか、新潟県産米を100%使用。30年来、契約農家20軒と一蓮托生で取り組む。北陸12号は国内では緑川酒造を含めた2蔵のみが扱っている希少な品種。控えめな味わいと軽快な飲み口に仕上がり、熟成させても重くならない。酒質は大平氏が理想とする、香りほんのり、旨味もほんのりの丁寧に仕込まれた新潟淡麗型。透明感のあるきれいな飲み口で、地元はもちろんのこと県外や海外にあってもこの銘柄を指名する愛飲家は少なくない。酒類Eコマースが一般的になった今も公式ホームページを持たず、オンライン通販も行わず、流通は信頼の置ける正規特約店にのみ委託する営業スタイルを貫く。


