
久保田
創業時の屋号「久保田屋」に因んだ新ブランドがデビューしたのは、1985年(昭和60年)のこと。一般的な名字を思わせる当時としては珍妙とも受け取られたネーミングは、意外性が評判となりまた淡麗辛口のトレンドにも乗って、一気に人気銘柄へと昇りつめた。新潟一の出荷量を誇る朝日酒造が社運をかけて取り組んだ一大プロジェクトはかくして大成功を収め、今となっては当たり前となった限定流通の仕組み(「久保田会」という特約販売店の組織を設け、加盟する酒販店のみで流通する仕組み)は、以後全国の多数の酒蔵が導入する販売方法として定着する先駆けとなった。 来るべく「級別廃止」に備えた、「百寿」「千寿」「萬寿」という酒質の違いを数の大きさで格付けする手法も話題を呼び、純米大吟醸の「萬寿」は発売当初より名実ともに最高峰の製品として、「久保田」シリーズを牽引している。その後製法の違いにより「翆寿」「碧寿」「紅寿」の名称を付した製品も登場しバラエティーを展開。総じて新潟酒らしい、雑味のないスマートな辛口の味わいに統一感があり、幅広い料理とともに楽しめる酒として普遍的な人気を保っている。











