
相模灘
酒銘から湘南海岸を擁し太平洋に向かって広がる海の風景を思い描きますが、政令指定都市になった相模原市緑区に位置し、付近には城山ダムもある、山間部の酒蔵です。相模川の支流・串川のほとりに蔵を構え、丹沢山系の伏流水を仕込み水に醸される酒は、総じて爽やかですっきりとした飲み口が特徴。きらきらとした酸味が味全体を縁どり、みずみずしい仕上がりを見せています。「9号酵母」を主体にしたオーソドックスなスタイルで料理との相性が幅広く、スマートな洗練味も兼ね備えているところは、首都圏を代表する酒質ということもできるでしょう。 また酒米「美山錦」の特質をきれいに出していることもこの蔵の特徴です。線は細めで強く味の載る米ではないが、酸味や渋味などを上手にコントロールすることで、可憐でチャーミングな酒質が生まれます。蔵全般に通じる酒のイメージにも合致し、この品種を用いた酒は看板商品といえるでしょう。米の話題を上げると、相模原産の酒米を作るプロジェクトもスタートし、早ければ2年以内に地元米による酒造りが始まります。