
澤乃井
元禄15年創業の「澤乃井」は、東京を代表する地酒である。銘柄は旧名の“沢井村”つまり、豊かな名水が沢になって流れることを意味する“沢井”にちなんで名づけられたとされている。 その銘柄由来の通り、酒蔵は奥多摩の緑が深い自然豊かな場所にある。まだ酒蔵の一般公開が少なかった昭和41年から先駆けて酒蔵見学を開始し、ほどなくして敷地内に“ままごとや”などの直営レストランをオープンするなど、日本酒業界において酒蔵の観光化にいち早く着手した。現在は売店や飲食店など計5店舗を展開し、人気の観光スポットとして地元のみならず全国から愛飲家が集まってくる。 酒は清流を思わせるようなスッキリとした味わいで軽快な印象。その酒質を昨今さらに進化させたのが23代目の小澤幹夫氏だ。従来の軽快さとキレ味はそのままに、旨みや甘みをバランスよく残したふくらみのある酒質にブラッシュアップしている。キンキンに冷やすよりも、ほどよい冷たさで飲み、温度の上昇とともに口に広がる酒の深い味わいを楽しみたい。






