
来福
贈答品にもうってつけのおめでたい銘柄である。この蔵はとにかく商品のラインナップが多いのが特徴だ。創業は享保元年。江戸幕府に近江商人が酒を売るために、地元である筑西市村田を訪れたことが酒蔵設立のきっかけになる。 「来福」は創業時からの銘柄で、手がけるのは10代目の藤村俊文氏。さまざまな酒米を使った酒から、精米歩合8%のような高精白酒、泡タイプのスパークリング、生酛や山廃、節分やハロウィン、クリスマスなど季節のラベルを冠した酒など、蔵元は飽くなき探究心で多彩な酒をリリースしている。とりわけ、東京農業大学が自然界の花から清酒酵母を純分離したことがきっかけで生まれた“花酵母”を使った酒造りに、いち早く着手したことでも知られている。 ナデシコやツルバラ、ベコニア、さくら、いちごなどの花々から分離した花酵母を積極的に採用し、ラインナップに彩りを加えている。商品数は多岐にわたるが、酒の味わいは総じてやわらかく軽快な印象。甘味と酸味のバランスがよくコンパクトな味わいでスイスイ飲めるのも魅力で、ほどよく冷やして飲むのがいい。純米酒や本醸造は燗酒もおすすめだ。











