
渡舟
「山田錦」の母方にあたる「短稈渡船」。その原種としてかつて日本全国で栽培され、カリフォルニア米のルーツにもなったといわれる品種「渡船」の復活に取り組んだのが、1990(平成2)年。折しも同じく復活米で酒造りを題材にした、劇画「夏子の酒」が人気を呼んでいた頃でした。 蔵元はかつて‟関東の灘”とうたわれた酒どころ・石岡市にあり、古くから国府がおかれた場所であったことに因んで、社名と同じ「府中誉」を主力銘柄としてきましたが、特定名称酒には「太平海」のブランドもあります。「渡船」の栽培は蔵にも近い筑波山麓・八郷町で契約栽培を行なっています。 製品の酒銘は品種名とは異なる「渡舟」。復活当初は大吟醸、純米大吟醸のみでスタートしましたが、その後普及版として純米吟醸をリリースし、米の作付がふえるにしたがってこちらが広く出回っています。各種の復活米の酒造りが盛んになる中、「渡船」の草分けとして全国に知られるだけでなく、アメリカにも販路があり人気を呼んでいます。


