
赤城山
かつて群馬の酒は甘口が多いと評されていた。内陸部で海から遠く保存性を高めるために料理の味付けが甘くしょっぱいからとか、‟かかあ天下”の土地柄なので女性にウケる酒が多くなったからだとか諸説があるが、そのような時代にも辛口の酒造りを貫いてきた酒蔵である。隣県・新潟のスタイルをとり入れた切れ味のよい淡麗型で、アルコールを添加した本醸造タイプの酒質に好酒が多い。北関東4県と新潟、長野の酒造りは関東信越国税局(略称・関信局)が管轄、指導しているが、新潟の影響を受けた‟関信型”の酒質がよく表れている。 昭和49年(1974年)に東京農大が主催する品評会で「ダイヤモンド賞」、平成18年(2006年)には関信局鑑評会で最優秀賞=首席第1位を受賞したほか、「全国新酒鑑評会」でも2000年以降10回金賞を受賞。各種鑑評会での錚々たる受賞歴は、この蔵の技術力の高さを証明している。近年は地元・みどり市産の酒造好適米「舞風」を用いた酒造りを推進するなど、地域固有の原料を活かした酒造りにも力を入れている。

