
忠愛
創業は大正2年(1913年)と比較的に新しいが、精米業を営んでいた初代が庄屋から酒蔵を買い入れて酒造業に参入した、というユニークな歴史をもつ蔵元である。その出自から原料米にはこだわりをもち続け、以前は自家田で酒造好適米「灘錦」を栽培するなど、レアな品種での酒造りも行なってきた。 ブランドは創業時から使用する「忠愛」のほか、平成12年(2000年)から立ち上げた「富美川」もある。以降こちらの銘柄に力を入れてきたが、近年は再び「忠愛」を主力に再構成。旧来の髭文字タイプのラベルは本醸造、普通酒にあて、楷書体で「愛」の字を大きくあしらったラベルで、特定名称酒の中取り部分を専門酒販店中心に販売している。平成30年(2018年)までの5年間で、「全国新酒鑑評会」では3回金賞受賞を果たすなど技術力にも定評があり、やわらかな感触ですっきりした飲み口の好酒を醸し続けている。

