
惣邑
山形県長井市に位置する長沼合名は、1916年に創業し、2007年に酒造りを引き継いだ現代の蔵元が2010年に「惣邑」(そうむら)シリーズを開始した。このシリーズは、穏やかな香りとさらりとした清潔感がありながらも、深い旨みを持つ酒として特徴づけられる。酒造りには、「出羽燦々」、「羽州誉」、「出羽の里」、「酒未来」といった幻の米とも称される酒造好適米が使用されている。米の浸沈時間、温度管理、搾るタイミングなど、製造過程での細かな調整が行われており、これにより各種米の特性を最大限に引き出している。長沼合名は、伝統的な甑(こしき)で米を蒸し、槽(ふね)で醪を搾る方法を継承しており、この伝統的な手法が惣邑の品質を支えている。


