
栄光冨士
安永7年(1778)、加茂屋4代目専之助有恒が酒銘『冨士』にて創業。蔵が建つ鶴岡市・大山地区は古くから物流の拠点として賑わう港町で、最盛期には50軒もの酒蔵が軒を連ねていた。その中でも冨士酒造の酒は「祝い事の席で飲む良酒」と評判だった。 東北ゆかりの協会10号酵母と高温糖化酒母を生かした、東北らしいふくよかな味わいがモットー。1955年に新ブランドである「栄光冨士」が誕生し、「古酒屋のひとりよがり」シリーズは庄内地方の大吟醸の先駆けとなった。 蔵元の加藤家は名将・加藤清正の末裔にあたり、地震で損壊した清正が築いた熊本城の復興を図るため、熊本県産ブランド米「森のくまさん」で酒を仕込み、売り上げの一部を寄付している。 13代当主加藤有慶氏は2012年から無濾過生原酒に挑戦。季節に応じた特徴ある酒質を目指し、各設備の改良や新設、醸造タンクをまるごと冷却するなど大掛かりな設備投資を行い、年間雇用による若手蔵人18人体制で、四季醸造を実現している。バランスのとれた味わいと綺麗な余韻、米の旨みが広がる味わいで、しっかりとした味付けの料理との相性も良い。













