
美丈夫
“美丈夫”とは容姿の美しい男性を指す、“美男”とは同義語である。かつては蔵元の名字から一字をとり「濱乃鶴」が主力であったが、今や「美丈夫」は酒どころ・土佐を代表するブランドの一つとして定着した感がある。総じて高知の酒はすっきりとした辛口がアイデンティティ。この蔵もそのスタイルをベースにしながら、銘柄にちなむかのように酒質全般は、どことなくエレガントでエキゾチックな趣きをたたえている。 高知県内の酒蔵では最も東に位置する田野町にあり、超軟水の奈半利川伏流水を仕込み水に用いている。水の特性から端正な中にもやわらかな感触を残した酒質が生み出され、そのようなイメージを抱かせることにもなるのであろう。ラベルにも描かれた白壁に三層に窓を配した酒蔵は、小さな川のたもとに建ち、独特の景観を生み出している。そこにもまた、淡麗辛口と銘柄の意味を反映させたかのような風情が感じられる。


