
桂月
明治、大正期の文人で、酒と旅を愛した大町桂月にちなんで命名されました。酒蔵に隣接して作品や資料、生き様を紹介する資料館も設置され、入場料代わりに「桂月」のカップ酒を購入して入館する、というのも高知らしいアイデアです。 久しく普通酒のみを造る蔵として、地元でも知られざる存在でしたが、松本宗己社長の就任を機に大きく変わりました。特定名称酒造りに舵を切り、手ごろな価格のスパークリング・タイプ「匠(ジョン)」を発売するなど、現在のラインナップはスマートで洗練された、スタイルの酒質が主体です。東京工業大学出身の松本社長は、自ら麹室の改良に努め独自に機械の開発を行なうほか、海外をふくめ新たな販路を次々に開拓。かつては300石足らずだった生産量も、いまでは1000石を超え、さらに新蔵を建設する準備も進めています。 蔵のある土佐町山間部に位置し、周辺の棚田では県オリジナルの酒造好適米「吟の夢」の栽培も盛んです。町内産酒米だけを用いる、ワインでいう‟テロワール”の実現をめざしているのです。


