
萩の鶴
華やかではないが地味ではなく、ほどよく洗練されたちょっといい日常に飲みたくなる酒だ。やわらかい甘味ときれいな余韻が特徴で全体的に透明感がある。どこの町にもいる気さくな美人といった印象。 この銘柄は創業天保11年(1840)から受け継いでいるが、今の酒質を築いたのは8代目の佐藤曜平さん。すべての工程を緻密に行い、自社の酒造りを「潔癖醸造」というほど、清潔な環境で清潔に造ることを心がけていることは、透明感がある酒質に表れているだろう。 また、ユニークな商品が多いのも8代目が手がける「萩の鶴」の特徴である。定番の純米酒のほか、蔵元のメガネをトレードマークにしたメガネの蔵人だけで造る「メガネ専用」や、季節ごとの「猫」シリーズ(さくら猫・真夏の猫・夕涼み猫・こたつ猫)など、いずれも手に取るだけでウキウキするようなボトルデザインも楽しい。なお、銘柄は昔の土地の名前「萩の村」に由来。今でも見られる美しい「萩」の花が咲く地域のため、縁起のいい「鶴」と組み合わせて「萩の鶴」と名付けたと言い伝えられている。



