
和可娘
「わかむすめ」は山口県にある新谷酒造で醸される。夜は満天の星空に包まれるのどかな山里で、夫婦で営む小さな蔵だ。2018年、2年目となるフランスでの日本酒コンクール「KURA MASTER」では、「わかむすめ 月草」が純米酒部門で金賞を受賞した。「月草」とは万葉集にもうたわれる露草のこと。青い花色が美しさを際立たせることから、貴族の衣服のかさねの色目のひとつになっていた。そんな澄んだ花色にも似た「わかむすめ 月草」。きれいな甘味、きれいな酸の透き通るような味わいの酒と評される。 蔵元で杜氏の新谷義直氏は3代目。たった一人で酒造りをすることになり、それが持続できるよう2007年に四季醸造蔵へ改装した。1回の仕込みは400kgの少量仕込みだが、通年酒造りが可能なので夏でも新酒をリリースできる。2015年のミラノ万博ではイタリア米を使った清酒を山口県ブースに参考出品。醸造に難しい米で醸せたのも、四季醸造で培った技術力の故といわれている。

