
浦霞
2018年現在、全国新酒鑑評会で、最も多く金賞を受賞した蔵が、浦霞の本社蔵だ。同点で長野県の真澄の諏訪蔵が並ぶ。本社蔵は、1724年に塩竈神社の御神酒酒屋として酒づくりを始めた。場所は塩竈神社の麓。そこは江戸時代からの埋め立て地なので、なんと井戸がない。仕込み水は、蔵から5キロほど離れた松島湾近くの井戸水を運んできている。江戸から大正にかけて建てられた昔ながらの蔵には、放冷機くらいしか機械類はなく、つくりは「基本に忠実」「手づくり」を貫いている。フラッグシップは純米吟醸の浦霞禅。おだやかな吟醸香に、やわらかな口当たりで、淡麗ながら旨味もある。浦霞には平成になってから建てられた近代的な矢本蔵もあるが、浦霞禅は全量本社蔵でつくられている。浦霞ブランドは、いつどこで飲んでもしっかり旨い、抜群の安定感が魅力だ。
